旧友との再会
『旧友との再会』
先日、息子の誘いで宮崎港内にある公園に遊びに行った。
体力には多少なりとも自信がある方だが、それでもクタクタになる僕をよそにず~っと走り続ける息子。
無尽蔵のスタミナを持つ彼と遊んだ事を本当に後悔してしまう。。。
陽もだいぶ西に傾き、公園で遊ぶ他の親子と同様、
僕らも帰り支度をして駐車場へ向かっていた時、前を横切る親子を見て、ふと懐かしさを憶えた。
『はて・・・?』
もう一度その親子を見ると、父親が高校の同級生に似ていた。
その父親も僕をじっと見ていたので、同級生なんだとお互いに判った。
彼と僕は高校の友達であったが、卒業以来の18年間、一度も逢った事はない。
高校の頃、彼はとてもサーフィンが好きであり、豪快であり、いたずら好きであり、
そして誰にでもフレンドリーな男であった。
一方、僕は自分を見出す事が中々出来ず、とても苦しい時間を毎日送っていたので、
彼のような友達はとても貴重であり、有難い存在でもあった。
18年ぶりの会話は、本当にたわいもないモノであったが、
彼の本質は当時とあまり変わっていないように感じられ、何だか心がホッコリ温まった。
お互いに今では親父の風格が漂いつつあるが、
バッタリ出逢うと18年以上前の記憶が昨日の事のように鮮明に思い出される。
その存在自体がアヤフヤになりそうだが、僕らの高校時代は確かに存在していたのだと。
昨日、今日、明日の事も、この先10年・20年後に何かのキッカケでふっと思い出す日が来るかもしれない。
そう思うと、毎日が喜怒哀楽のどれであれ、一生懸命に過ごしていれば
きっと素晴らしい思い出として蘇えってくるに違いない。
先日の旧友との再会のように。